MENU

借金で体の関係を要求する「ひととき融資」の問題点と解決方法(個人間融資)

この記事
の監修者

シン・イストワール法律事務所代表

田原 聡泰 弁護士

プロフィール閉じる

東京弁護士会所属
個人間の借金問題や、闇金問題、ホストの売掛問題、元恋人からの不当請求など違法な不当請求に対して10,000件以上の解決実績を持つ。お金を借りて困っている方、取り立てを受けて困っている方、通常の債務整理では対処できない問題の解決を得意としている。

相談はこちらから

融資と引き換えに体の関係を要求する「ひととき融資」を利用してしまい、深刻な被害を受ける女性が後を絶ちません。「一度だけ、体の関係に応じれば好条件でお金を貸してもらえる」と軽い気持ちで利用してしまうと、肉体的にも金銭的にもいつまでも搾取されてしまう恐れがあり大変危険です。

この記事では、ひととき融資の問題点と、利用してしまった場合の解決方法について、わかりやすく解説します。

目次

ひととき融資とは

ひととき融資とは、性交渉を条件として行われる個人間融資のことです。

返済が不可能な金利を設定され、裸の写真を担保にされ脅迫を受けるケースも多いです。そのため、被害者は何度も不本意な肉体関係に応じてしまう傾向があります。

ひととき融資は違法

インターネットを通じて勧誘されるひととき融資は違法です。

性交渉を条件としてお金を貸し借りすることは公序良俗に反するため、それだけでも民法に違反しているといえます。また、貸主のほとんどは貸金業の登録をせずに、不特定多数の人にお金を貸していることから、貸金業法にも違反しています。さらに、法外な利息を要求された場合には、利息制限法出資法にも違反している可能性が高いです。

ひととき融資の取り立て
不当な請求を最短即日ストップ

10,000件の解決実績!全国対応、相談無料

弁護士を通すことで
冷静に話がまとまります。

  • 取り立ての最短即日ストップ
  • 不当な金銭要求は支払い不要
  • 払い過ぎたお金を返してもらう
  • 脅迫防止などアフターフォロー
  • 全国対応
  • 無料相談
  • 秘密厳守

取り立てストップの詳細はこちら

ただいまのお時間はお電話がつながります!

ひととき融資で成立する可能性がある犯罪

ひととき融資では、貸主に以下の犯罪が成立する可能性もあります。

スクロールできます
罪名問題となる行為 法定刑
貸金業法違反    無登録で不特定多数の人にお金を貸し付けた場合  10年以下の懲役もしくは3,000万円以下の罰金、またはその両方
出資法違反  個人への貸付で年利109.5%を超える利息を要求した場合5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方
脅迫罪  返済しなければ裸の動画像をばらまくと脅した場合など2年以下の懲役または30万円以下の罰金
強要罪    暴行や脅迫を用いて肉体関係を迫るなど、義務のない行為を行わせた場合3年以下の懲役    
恐喝罪脅迫して返済を迫った場合10年以下の懲役
不同意わいせつ罪      暴行や脅迫を用いるなどして反対の意思を表明できない状況で、体に触るなどわいせつな行為をした場合6ヶ月以上10年以下の拘禁刑      
不同意性交等罪      暴行や脅迫を用いるなどして反対の意思を表明できない状況で、性交渉(口腔性交、肛門性交など性交類似行為も含む)に至った場合5年以上の有期拘禁刑      
名誉毀損罪  裸の動画像や個人情報をネットに投稿した場合3年以下の懲役もしくは禁錮、または50万円以下の罰金
児童買春・ポルノ禁止法違反      18歳未満の者に対価を提供して性交渉、性交類似行為、わいせつ行為をした場合(児童買春)や、裸の動画像を撮影した場合(児童ポルノ製造)・児童買春…5年以下の懲役または300万円以下の罰金 ・児童ポルノ製造…3年以下の懲役または300万円以下の罰金  
ストーカー規制法違反    肉体関係を求めて頻繁な連絡や面会の要求、つきまとい、待ち伏せなどをした場合  1年以下の懲役または100万円以下の罰金(禁止命令等に違反して行った場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金)

ひととき融資の恐ろしい問題点

ひととき融資には以下のように重大なリスクがありますので、絶対に利用してはいけません。

裸の写真や動画の撮影を要求される

 ひととき融資からは性交渉の前に裸の写真を撮影されたり、行為中に動画の撮影を要求される場合が多いです。貸主と会う前に、担保などと称して裸の写真の送信を求められるケースも目立ちます。

法外な利息付きで返済を迫られる

利息制限法で金利の上限は借入額に応じて年15~20%と定められていますが、ひととき融資では、法定金利を大幅に超える金利を要求されることがほとんどです。

貸主と会う前には「性交渉に応じれば利息はいらない」と言われていたにもかかわらず、性交渉の終了後に法外な金利を請求されるケースも多いです。

裸の写真や動画を担保として脅される

返済が滞ったり、業者との性交渉を拒否すると、裸の写真や動画をばらまくと脅されてしまうことがあります。

被害女性にとっては絶対に避けたい事態なので、何をしてでもお金を用意しなければならないという精神状態に追い込まれたり言いなりになってしまうことがあります。

裸の写真や動画を拡散される

返済できないまま貸主の要求を無視していると、実際にインターネットなどで裸の写真や動画を投稿されることもあります。そして、「削除してほしければ金を払え」と返済や性交渉を要求してきます。

ひととき融資業者との関係を断ち切れなくなる

裸の写真や動画を人質にとられており、「言えばお前も捕まる」といった脅迫を日常的に受けることで洗脳されてしまい、ひととき融資業者から抜け出せなくなってしまうケースもあります。

ひととき融資の脅しに屈しなくてよい理由

ひととき融資は、まず弁護士に相談を

「裸の写真を持っている」「家族や職場にバラまく」など、ひととき融資(貸主側)からの脅しが怖くて、どうしていいかわからなくなってしまう方も多くいます。 ですが、こういった行為はすべて違法であり、一人で抱え込まずに、まずは弁護士に相談することがとても大切です。

特に、写真や動画といった“人質”を取られているような状態では、毅然と対応したくても、報復が怖くて何も言えなくなるものです。

一人で相手と交渉するのは非常に危険です。感情的に対応したことで、逆に状況が悪化してしまったケースもあります。

弁護士に間に入ってもらうことで、直接やり取りする必要がなくなり、心の負担を大きく減らすことができます。また、相手も弁護士が出てくると手を引くケースが非常に多いのです。

契約は無効であり、返済義務はない(弁護士に判断を仰ぐ)

そもそも、性交渉を条件とした貸し借りの契約は公序良俗に反し、法律上は無効です。
つまり、「返さなければいけない借金」ではありません。

こうした契約で受け取ったお金は不法原因給付とされ、貸した側(ひととき融資)が法的に返済を請求することはできません。

ただし、実際のやり取りや状況によっては法的な解釈が分かれる場合もありますので、契約の有効性についても必ず弁護士に判断を仰いでください。

被害女性(借主)は基本的に罪に問われない

「自分も関わってしまったから、悪いことをしたんじゃないか」
そんなふうに自分を責めてしまう方もいます。

ですが、原則として被害女性が罪に問われることはありません。

自ら被害の実態を話しても、あなたが責められることはなく、むしろ守られるべき立場です。

ただし、最初から返す気がなかったり、性交渉に応じる意思がないのにお金を受け取った場合は、詐欺罪の可能性がゼロではありませんので、やはり事前に弁護士へ相談しておくのが安心です。

違法行為に対しては法的な対処が可能(刑事告訴・民事請求など)

裸の写真や動画をばらまくといった脅しや、性交渉の強要、法外な利息など、ひととき融資(業者側)の行為は明確に法律に違反しています。

弁護士を通じて、刑事告訴慰謝料請求(民事)といった法的対応も可能です。
これによって、相手に社会的・法的責任を取らせることができます。

「こんなことで動いてくれるの?」と思うかもしれませんが、弁護士を通すことで、警察や裁判所も対応しやすくなるのです。

ひととき融資の取り立て
不当な請求を最短即日ストップ

10,000件の解決実績!全国対応、相談無料

弁護士を通すことで
冷静に話がまとまります。

  • 取り立ての最短即日ストップ
  • 不当な金銭要求は支払い不要
  • 払い過ぎたお金を返してもらう
  • 脅迫防止などアフターフォロー
  • 全国対応
  • 無料相談
  • 秘密厳守

取り立てストップの詳細はこちら

ただいまのお時間はお電話がつながります!

ひととき融資から抜け出すための解決方法

弁護士を通じてひととき融資業者(貸主)と交渉する

返済も肉体関係も拒否すると、裸の写真や動画を拡散されてしまうおそれがあります。よって、ひととき融資業者との交渉は弁護士への依頼が有効です。弁護士が間に入ることで被害を最小限に抑えられ、尚且つ即日解決が見込めます。

弁護士は、借主の代理人として貸主に連絡をとり、交渉してくれます。弁護士に依頼した後は、自分で貸主と直接やりとりする必要はなくなります。

貸主が違法行為を止めない場合には、弁護士から以下の法的措置をとる旨を告げ、警告します。

多くの場合は、弁護士による交渉・警告によって貸主の違法行為が止まり、平穏な生活を取り戻すことができます。

返済を拒否する(弁護士の指示を受けた上で)

先ほどもご説明したとおり、そもそも返済義務はありません。真面目に返済しようとしてお金を用意したり、肉体関係に応じたりしていては、貸主から「カモ」と認定されてしまい、要求がエスカレートするだけです。 それこそ、いくら返済しても肉体関係を要求され続けることにもなりかねません。
ただし、相手の態度がエスカレートすることもあるため、必ず弁護士の助言を受けながら対応してください。

肉体関係に安易に応じない(弁護士の介入で遮断可能)

「応じないと写真をばらまく」「返済をチャラにする」──そんなことを言われるかもしれませんが、肉体関係に応じることは解決にはつながりません。 弁護士に介入してもらうことで、相手との接触自体を遮断することも可能です。

写真や画像等を投稿された場合は削除請求(弁護士経由の方が成功率高)

裸の写真や動画をインターネットに投稿されてしまった場合は、早急に削除請求をする必要があります。削除請求の手続きについても、弁護士のサポートを受けることが可能です。

まずはサイト管理者へ削除を依頼することになりますが、一般の個人が依頼するよりも、弁護士から依頼した方が削除に応じてもらえることが多い傾向にあります。

場合によっては、裁判所への仮処分の申し立てや民事訴訟の提起などの複雑な手続きを要することもありますが、弁護士に依頼してれば迅速に手続きを進めてもらえます。

貸主の犯罪行為に対しては刑事告訴

貸主に犯罪が成立する場合には、刑事告訴の手続きによって処罰を求めることもできます。

無理やりに性交渉を強要されていた場合や、多額のお金を脅し取られていた場合など、大きな被害が生じていれば、警察が貸主を逮捕してくれる可能性も十分にあります。

ただし、刑事告訴の手続きには専門的な知識を要しますし、警察がなかなか受理してくれないことも少なくありません。しかし、弁護士が刑事告訴の手続きを取ることで受理されやすくなりますので、貸主が逮捕される可能性も高まります。

精神的な被害を受けた場合は民事で慰謝料請求

不本意な性交渉や、裸の写真や動画を拡散されたことなどで精神的な被害を受けた場合には、民事で慰謝料などの損害賠償を請求することもできます。

民事の手続きでも、慰謝料額の計算や証拠の収集、裁判所での手続きなどで専門的な知識を要しますが、複雑な手続きは弁護士に任せることが可能です。

 まとめ

  • ひととき融資の借金は契約無効であり返済義務は無い
  • ひととき融資業者の行っていることは刑事罰の対象になる場合がある(出資法違反、不同意わいせつ罪など)
  • 借りている側が罪に問われたり逮捕されることは無い
  • 対面闇金やひととき融資に強い弁護士が介入すると手を引く場合がほとんど

ひととき融資の取り立て
不当な請求を最短即日ストップ

10,000件の解決実績!全国対応、相談無料

弁護士を通すことで
冷静に話がまとまります。

  • 取り立ての最短即日ストップ
  • 不当な金銭要求は支払い不要
  • 払い過ぎたお金を返してもらう
  • 脅迫防止などアフターフォロー
  • 全国対応
  • 無料相談
  • 秘密厳守

取り立てストップの詳細はこちら

ただいまのお時間はお電話がつながります!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次